2020年5月2日土曜日

地獄の円盤 その4

刑務所暮らしのはけ口は
ロックしかなかった。

ただ、合法的に定期券を手に入れたから
毎日街へレコードを見に(買うんじゃない、見に)行けるようになった。
ジャケットや帯の解説を見て、読んで、楽しむのさ!
しかし、四日市の街には気の利いたレコード屋は無かったよ。
輸入盤を扱っていたのは白楊書店と愛曲楽器
毎日寄り道だったね。

そのうち
なけなしの金をもって、
月に一度、名古屋へレコードを漁りに行くようになった。

名古屋にはいっぱい中古レコード屋があったし
輸入盤も豊富!
四日市にはないレコードたくさん売ってたよ

そこで、昔
友達の兄貴のYOUNG GUITARで見て印象に残っていたレコードを見つけたんだ。

自分の音楽嗜好に影響を与えたレコード10選
4日目は

Paul Kossoff / Back Street Crowler
いまだに見つけると買いそうになる1枚
部屋に3枚あるよ

ある月、MLにミュージシャンに聞く
好きな曲ベスト10って企画があったんだ。
ハードロック系が多かったけど、いろんなアーティストが
10人くらいかな?10曲あげててね。
ほとんどのアーティストがFREEのAlright Nowって曲を挙げてたんだ。
何これ?ってなってさ
まあ、いろいろ調べたわけよ。
で、幸運にも?今思うとタイアップじゃね?って思うけど
FREEのアルバム、再発されたんですよ、全部!
で、聴いてみたんだけど意外とキツくてね。

そんな時、このアルバムと出会って
ガッツ〜んときたんだ!!
A面が13分超えのインストジャムだったんだ!
息つく暇も無いほどスリリングでね!
感動したよ。
B面がまた凄かった!
同じ曲のイントロが流れてきた!!

なんと僕の買ったレコードは両方A面だったんですよ!

ええ〜!!??
B面の曲も聴きたいでしょ?
探しても無いんですよ、このレコードが!
なので、ポールコゾフのコンピ盤をせっせと買い集めて
必死に曲を揃えていきました。
このアルバムが再発された頃には
タイトル曲以外は制覇できてたっつーね


僕の夢はこのレコードの両B面盤を見つけること!!