80年代初頭ってのはさ、
ベスト盤やライブ盤が多かった記憶があるね。
70年代を総括して、新しいことを始める老舗バンドが多かった。
イーグルスはライブ盤出して解散
クイーンは究極のベスト盤のあとトチ狂った。
エアロ、キッス、チープトリックは虫の息
何か新しいことを起こそうと
みんな躍起になってる感じがあったね。
そして再発も多かった。
パイ時代のキンクスなんかどかっと再発されてたもんね!
だから割と容易に過去の偉大なバンドを聴くことができてた。
その上、友達の兄貴のレコードさ
Deep PurpleやらZepなんかだね。びっくりしたさ!
ギター雑誌にはかっこいいジェフベックが表紙だし
ビートルズ聴いてりゃエリッククラプトンって誰だ?
って話になるし、デラニーアンドボニーやらレオンラッセルやら
どんどん繋がっていくよね。
ということで
自分の音楽嗜好に影響を与えたレコード10選
3日目は
出ました!
Bernie Torme/Electric Gypsies
1983年発売の作品
ハードロック、ロックンロール、グラム、パンク、
なんでもありの、いわゆるミクスチャー
唯一無二の独特のトーンとフレーズ
そしてボーカル!
僕にとって永遠のギターヒーロー
やはり世代的にMUSIC LIFEの影響はでかい!
初めてバーニーを知ったのもMLだった。
ランディローズが亡くなって
ピンチヒッターで数公演演奏したんですね
それが小さく記事になってました。
それからしばらく
多分夏ですねレディングフェスティバルの記事でもバーニーを見つけ
たまたま買ったIN ROCKという雑誌にもインタビューが!
そのうちにこのアルバムの広告を発見!
か、かっこいい。。。
ベーシストはドレッドの黒人!
膝の破れたストライプのズボンにとんがったブーツ
ヨレたコート
正にジプシー!
彼の音はGILLANのアルバムで聴いてはいた。
破壊力抜群だった。
しかし、
今度のアルバム、なんか違うぞってのはわかった
発売日前日に買いに行ったんだよ。
一回学校から帰って、また街まで出掛けた。
帰って聴いた。
ハードロックでは無くて
奇妙なアルバムだったけど、引き込まれた。
公立高校に受かったらギターを買ってもらえるはずだった。
そして、バンドをやる!
中学3年生の野望はデカかった。
しかし、高校受験に失敗し、
泣く泣く私立の男子校に通い出した。
まるで刑務所だ
もう失意のどん底だ
ギターは買って貰えない。。。
バンドもできない
そんな時期にバーニーのギターは
全てをぶっ壊してくれるような勢いがあったんですよ。
兄貴達のコレクションじゃなく、
Iron Maidenみたいに誰もが知ってる人じゃなく、
自分だけの新しいヒーローの出現だった
そんな彼の名言を雑誌で読んだ震えたよ
"Smoke On The Waterは弾きたくないんだ”ってやつね!
GILLANを辞めたときのセリフだ。
OZZYの正式メンバーを蹴った時も、
”俺はやりたいことがある”
それがソロだった。
もう夢中になったよ。
1984年の正月にバーニーと同じ白いストラトキャスター
スクワイアの1962年モデルのコピーを買ったんだ
このElectric Gypsiesは2枚目の作品
これを引っ提げてツアー!!のはずが
レコード会社の倒産でズッコケる
その後、何度もズッコケる。
結果、2019年3月に肺炎で亡くなるまで
大きな成功を手にする事なくこの世を去りました。
彼は成功しなかったのかな?
僕にはわからない。
彼はどう思ってただろうか?
もう聞きに行くことはできない
ちょっと私的すぎたかね。。。